おだやかな瀬戸内の海で福吉丸 松本のカキはゆっくりと育てられています。
福吉丸はこの潮の濃い海域に18のカキいかだで大切に育てています。
イカダに黄色いペットボトル...イカダの後方に有るの分かりますか?あれが福吉丸の マークです。
ホタテ貝の殻は港のあちこちに積んであります。
この殻を、ある満月の夜に海に浸して「カキねた」と呼ぶ牡蠣の子どもを着床させて、それを牡蠣イカダで育てます(養殖とは言いますが卵を作る訳でもエサを与える事もしませんから...海の豊かさに感謝です)。
昔から塩田が多い、この地域は潮が濃くミネラルも多く、瀬戸内海の川の様な強い流れが豊かな海を保ってきたのかと思います。
青森からやって来たホタテ貝の殻です。これがカキのベッド。産卵したカキたねが海に浮遊する時期を見計らって海に浸けて定着させます。
カキ養殖とは言うものの定着も育成も自然の力で育ちます。
イカダに吊るされ、虫明の海で豊富なプランクトンを食べてすくすく育っているカキ。種の定着もカキの育 成も自然の力を利用するため、忙しい時は午前2時起きで作業します。
夏場は、湾内の内海で体力の消耗を避けてゆっくり育て、9月後半からは外海で秋の海の栄養をたっぷり吸収してすくすくと。カキいかだを移動させておいしい牡蠣を育てます。
一言コメント:こんな風に季節により場所を変えて育てる贅沢は海域が広い虫明ならではです。
カキいかだに取付けた5mほどのロープに、スクスク育ったカキが沢山ついています。
船のクレーンで何本かのロープを写真のように吊り上 げ、これを勢いよく降ろしてロープとカキ殻をバラバラにします。
一言コメント:一般にお店で販売されている殻付き カキは一年ものをこうして収穫したカキが多い様です。
3年間大切に育てたカキの中から、大きくて形の良いものを選んでカゴに移し、更にいかだで1~2ヶ月。 身入りが良くなり、プリプリで一層おいしく、貝殻の淵もきれいになり 1週間ほど生きています。
ユラユラとカゴで揺られて牡蠣殻はあまり育たず、身はプリプリに育ちます。
そのカゴ蓄養した牡蠣を発送の3時間以内に水揚げ して、牡蠣漁師福吉丸が直接発送します。